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1階のエントランス部分に大空間の吹抜けがある大阪市内の某店舗・集合住宅の複合施設。
当初よりの意匠設計様よりの希望は吹抜けの空間をできる限り計画当初の予定通りの計画とデザインで形にしたいということ。
意匠設計の希望を叶え、さらに新たな提案、ご依頼の想定を超える提案をすることを信条としているIMADA 設計室。
ご依頼の意匠設計様の期待に応えるべく、敷地条件や地盤、設計概要から計画希望、構造規模を入念に確認に構造設計の検討に取り掛かることに。

構造設計のご依頼を受け、様々な条件や規制などを踏まえた上で、意匠設計の意思を反映することは、構造設計の大きな役割とやりがいのひとつ。
意匠設計様が構造設計を頼まれるまでには様々な経緯があり、お施主様やエンドユーザー、オーナーからの希望や期待、それまでの苦労や検討に使われた膨大な時間を考えるならば、出来るだけその想いや時間をかけた表現の手助けをしたいという思いがある。
今回は吹抜けの大空間を満たすため、構造の立場から様々な検討を踏まえいろいろな角度からの考察を経て依頼の意匠設計様に計画に沿った提案と共に、こちら側からの新たな提案をすることに。
幾度となく、ディスカッションをし考えられうる可能性を探ることを繰り返し、最終の着地点を見つけることへ。

 

建築物が完成するまでには意匠面、構造面、関連法規、事業計画、工事計画などたくさんの事柄を経て完成する。
その一部を担う構造設計は依頼主の意匠設計様、その先のお施主様、オーナー様の思い描かれる空間の形を表すため、また建物を使用される人々の生活と安全、大切な時間を守るために、検討に検討を重ね、様々な面でのクリアすべき事柄をクリアしていく。
そして今回の最もポイントとなる大空間の吹抜けを実現し、意匠設計様、お施主様の想いが形に変わることで、関わった全ての人々の喜びと笑顔を見ることができ、重ねてきた苦労もこの瞬間のためにやってきたのだとあらためて感じることと、誰一人欠けることなくこのプロジェクトが成り得たという感謝の気持ちを再確認し、また次のステップへ望もうという意気込みに変わる大切な時間であったということを忘れない気持ちを抱いてこのプロジェクトの締めとなる。